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ファミリー小児歯科
宮城県仙台市の小児専門の歯科医院
TEL:022-279-1278
フッ素
フッ素ってなに?
フッ素は自然界に広く分布している自然元素の1つで、毎日の食事を通じて私たちの身体に摂取されているものでもあります。歯質を強化する効力が最も高いことから、世界各国でむし歯予防に利用されています。
フッ素が含まれている食品は、例えば・・・牛乳、緑茶、りんご、みかん、イワシ、牛肉、じゃがいも、大根、みそ、塩など様々なものがあります。
フッ素の働き
○初期むし歯を修復 (再石灰化の促進)
フッ素は、むし歯になりかかった歯から溶け出したカルシウムなどが、再び歯の表面に戻ろうとする作用 (再石灰化) を助け、歯の修復を促進します。
○歯質を強化する
フッ素が歯に取り込まれることで、エナメル質が強化され、酸に溶けにくい強い歯になります。
フッ素応用の種類
フッ素の応用法は大きく分けて、2つあります。
○全身応用 (フッ素を直接飲み込んで体内に取り込む方法)
例:水道水フッ素添加、フッ素錠剤など
※全身応用は日本では実施されていません。
○局所応用 (フッ素を直接歯に作用させる方法)
例:フッ素洗口、フッ素塗布、フッ素入り歯磨き粉など
フッ素洗口は、フッ化物が入った洗口液でブクブクうがいをするものです。方法が簡単で安全性が高く、確実な予防効果、優れた経済性といった多くの長所を持っています。4、5歳頃から永久歯が生えそろう中学生くらいまで行うと、むし歯を減らすことができます。
フッ素塗布は、歯科医院で高濃度のフッ化物溶液やジェルを歯面に直接塗る方法で、必ずプラークを除去してから行います。
う蝕症と酸蝕症
う蝕症 (うしょくしょう)
いわゆるむし歯です。口腔内の細菌が糖質から作った酸によって、歯が溶かされる病気です。
酸蝕症 (さんしょくしょう)
むし歯のように歯が溶けてしまう病気ですが、むし歯と違い細菌は関係しません。酸蝕症は、主に食べ物や飲み物など外から入ってくる酸や体の中の胃酸 (逆流性食道炎など) によって歯が溶かされます。
酸性の飲食物の中に糖質が含まれていると、う蝕と酸蝕症のダブルパンチで溶かされやすくなります。
pH5.5以下で歯は溶ける!
歯は酸に弱く、歯の表面をおおうエナメル質はpH5.5以下になると溶け始めます。
※ 飲食物の酸性度
pH
リスクが低い
7.0
6.0
5.5
ミネラルウォーター (6.9~7.0)
牛乳 (6.8)
緑茶 (6.2)
みそ汁 (5.4~5.5)
5.0
トマトジュース (4.8)
しょうゆ (4.7)
4.0
リスクが高い
3.0
2.0
野菜ジュース (3.7)
みかん (3.6)
スポーツドリンク (3.5)
お酢 (3.1)
炭酸飲料(2.2)
レモン (2.1)
胃酸 (1.0~2.0)
※ 酸蝕症を防ぐために
① だらだらと長時間、炭酸飲料やスポーツドリンクなど酸性の飲み物を飲まない。
② フッ素で歯質の強化
③ 唾液分泌の促進
④ 就寝時は唾液の量が減るのできちんと歯みがきをし、就寝前の飲食は控える。
むし歯の予防としても、同様に当てはまります!
子どもの口呼吸
最近、口を無気力に開けたままの子どもたちが増えていると言われています。習慣的な口呼吸はさまざまなトラブルを引き起こすことがあります。
口呼吸が引き起こすトラブル
○ むし歯や歯ぐきの炎症、歯面の着色
口呼吸で口腔内が乾燥すると唾液の働きが悪くなります。さらに歯ぐきも乾燥し、汚れが付着しやすくなり、むし歯や歯ぐきの炎症を引き起こします。
また唾液による自浄作用の低下は、歯の着色の原因にもなります。
○ 歯並び・かみ合わせへの影響
口呼吸をするときは、舌の位置が低くなったり (低位舌)、前に出たりします。これにより、「上顎前突 」(出っ歯) や「開咬」(奥歯をかみ合わせても、上下の前歯の間に隙間が開いてかみ合わない) の原因になることもあります。
※ 口を閉じている時、舌の先は上あごに付いているのが正しい位置です。
○ 細菌・ウイルス感染やアレルギー症状
鼻はその粘膜や鼻毛、鼻の奥にある繊毛によって、空気中の埃や細菌、ウィルス、花粉などをシャットアウトするフィルターの役割をしています。
また鼻の毛細血管は加温気・加湿器の役目をし、ウィルスが苦手な高温多湿の環境を作り、さらに乾いた空気や冷たい空気が直接肺に入らないようにします。
口呼吸ではこうした鼻の機能が働かず、異物を大量に含んだ外気が体内に入ってしまいます。
口呼吸の原因
アレルギー性鼻炎など慢性的な鼻づまりや、アデノイド (咽頭扁桃) 肥大によって鼻腔が狭くなると鼻呼吸が妨げられ、口呼吸の原因となる場合があります。
また歯並びに問題があって口を閉じにくい場合や、口の周りの筋力不足が原因になることもあります。
口呼吸を鼻呼吸に改善しましょう!
まず口を閉じる習慣が大切です。日頃、ご家庭で観察して、注意するだけでなく、ほめ励ましながら習慣づけます。
口の周りの筋力不足が原因となっている場合、筋肉を鍛える器具も置いてありますので、ご相談ください。
鼻の病気が原因になっている場合は耳鼻科を受診しましょう。
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